配管リフォームの費用はどのくらい?費用を抑える方法など
一般的に配管の寿命は15年~20年程です。しかし、普段の生活で配管についてあまり考えないですよね。そしていざ配管を交換するとなった際に、費用の相場や配管の種類など、わからないことが多々あるでしょう。そこで配管のリフォームの時期がきてしまった方のために、費用の面や注意点のお話をさせていただきます。
配管の種類
配管にはいくつか種類があります。「給水管」と「給湯管」と「排水管」です。「給水管」は、建物内で使用する飲料水を供給するための管で、「給湯管」は、お湯を浴室や台所や洗面所へ供給する管で、「排水管」は建物内で出てくる生活排水を流す管の三種類があります。そして管にも種類とそれぞれの特徴がありますので、ご覧になってください。
水道用亜鉛メッキ銅管
昔の配管でもっとも用途があった管です。しかし現在では使用禁止となっています。亜鉛メッキでできているため、非常に錆びやすく、清掃が行き届いていないと悪臭の原因にもなり得る点から、新しく設置不可です。
水道用硬質塩化ビニル管
現在、給水管や給湯管にもっとも使われています。非常に安く作業がしやすいメリットがあり、戸建て住宅を中心に馴染みがある管です。
硬質塩化ビニルライニング鋼管
現在、亜鉛メッキに代わって主流になりつつあります。配管内面の腐食問題は解決しましたが、耐熱性の面で懸念点がある管です。
ステンレス管
耐震性や耐食性に優れていて、寿命もかなり長く錆びない素材ですが、高価であるため、あまり使われていません。
配管のリフォーム費用
本題である、配管のリフォーム費用について触れていきます。配管のリフォームは、一部の交換か全体の交換かによって金額が変わります。そして配管の位置によっても変化しますので、お伝えできるのはあくまでも目安だということをご了承ください。
例外として、排水管の交換の場合に限り、給水管や給湯管に比べて若干高くなります。また、配管の移設をする場合があります。移設をするとなると、少し多めの費用を確保しておくと安心です。マンションの場合は壁や床に配管があるケースがあるので、戸建てよりも必然的に費用がかかります。
給水管や給湯管の交換費用の目安
給水管や給湯管の場合は、一部の交換であれば、高くても1万円程度です。しかし全体の交換となると、15万円~20万円程度の費用になるでしょう。
排水管の交換費用の目安
先にも説明しましたが、排水管は少しだけ値段が上がります。具体的には、一部の交換で15,000円程度です。全体の交換をする場合は、20万円~30万円程かかります。
すべての管を交換する場合の目安
給水管から排水管まですべての交換を希望する場合、大体25万円~50万円程の費用になるでしょう。
配管のリフォーム費用の抑え方
依頼する家の状況にも左右されるので、明確な金額は依頼をするまでわかりません。しかし、実際に目安を確認してみて交換費用が高額であるとわかったからには、少しでも費用を抑えて依頼をしたいですよね。交換費用を抑える方法が二つありますので、ぜひ試してみてください。
複数業者の見積書を比較する
複数の業者に依頼して、見積書を作成してもらいましょう。一つの業者だけで判断してしまうと、相場感がわからず、高額な費用を支払う可能性があるためです。必ず業者間の比較を行い、もっとも費用がかからない所に依頼をしましょう。
水まわりと配管を同時にリフォームする
実はこの方法で費用が抑えられるのです。配管を交換するということは、水まわりにも何かしらの影響を及ぼしている可能性が考えられます。浴室やキッチン、洗面所が劣化していた場合、リフォームも一緒に行えばトータルで費用を安くできるのです。
そして一緒にリフォームを行った場合、工事に必要な道具の搬入などが一度で終わるため、費用が発生されません。また、セットで材料を発注すると、仕入れ代が安くなる点もあります。しかし無理に不要な箇所をリフォームするのではなく、リフォームの予定があるならまとめて行って費用を抑える程度の認識でいましょう。
配管リフォームの注意点
配管の交換をする際の注意点があります。マンションの場合はリフォームが可能か事前に確認しておかなくてはいけません。マンションで行えるリフォームは専有部分の配管だけです。そして専有部分であるのに、リフォームができない場合がありますのでしっかりと確認を行ってください。
また、お隣の住人の方にもお話をしておくと、工事は円滑に進行します。マンションの床は二重床と直床の2種類があります。簡単にいってしまえば床下に配管があるかないかの違いです。
二重床であれば比較的簡単にリフォームが可能ですが、直床の場合は一度床を取り外して工事を行うため、手間がかかるため、費用も少しかかります。そして簡単な交換であれば一日で終わるケースもありますが、壁や床を壊す場合は数日に分けて行うかもしれないので、リフォーム会社へ必ず確認を取るようにしてください。
まとめ
配管のリフォームは決して安くない費用で行うため、安易に決めないようにしましょう。日常的に交換するものでもないので、慎重な取り決めを意識してくださいね。