リフォームで水回りを増設！費用相場や費用を抑えるポイントを解説

リフォームでキッチンや浴室などの水回りを増設する際、費用と計画が重要です。本記事では、水回り増設の一般的な費用相場や、予算を抑えつつ理想のリフォームを実現するためのポイントをくわしく解説します。初めてリフォームを検討する方でも安心して進められるヒントが満載です！

水回りを増設する理由・きっかけ

水回りは、生活の快適さや効率性に大きく影響する重要なスペースです。キッチンや浴室、トイレなどが代表的な水回り設備ですが、生活環境の変化や家族構成の変動により、その利便性や機能性を見直すタイミングが訪れることがあります。

設備の劣化

長年使用している水回り設備の老朽化は、メンテナンスや交換を考えるきっかけとなります。また、普段は見えない水道管の寿命は約40年といわれており、それ以上の使用は水道管の破裂、漏水、サビの発生などさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

そのため、「劣化してきたな」と感じたら、すぐに水道管の交換や設備のメンテナンスを行うべきといえるでしょう。

間取りの悪さや収納スペースの不足

とくに築年数の経った住宅では、間取りが現在のライフスタイルに合わず、収納スペースが狭いことがストレスになることがあります。この場合、増設による生活空間の改善が期待できます。

また、事業者においては、オフィスや店舗、工場などでの業務効率を高めるために水回りの増設が検討されるケースが多いです。

使い勝手の悪さ

キッチンで複数人が同時に作業するのが難しい、洗面台がひとつしかなく朝の準備がスムーズに進まない、といった不便さを感じる家庭は少なくありません。飲食店などの場合は、キッチンの使い勝手が悪いことで料理の提供が遅れたり、清潔に保つのが難しいなどの問題が発生しやすくなります。

増設費用と相場を水回り設備ごとに解説

水回り設備の増設は、住環境の快適性を向上させるための重要なリフォームのひとつです。しかし、その工事にはさまざまな費用がかかるため、具体的な相場を把握しておくことが大切です。

以下に、キッチン、トイレ、浴室、洗面所といった設備ごとに、増設費用の目安を解説します。

キッチンの増設費用と相場

キッチンの増設費用は、約150万円からが相場です。システムキッチン本体ならスタンダードモデルで約70万円、ハイグレードモデルでは約200万円になります。簡易的なキッチンを増設する場合、約30万円が相場です。

工事費用には内装工事、水道工事、電気工事、空調設備、取り付け費用などが含まれます。既存の給湯器の能力が不足する場合は交換が必要で、追加費用として約8万円が必要になるでしょう。また、設置場所やシステムキッチンの種類によって総額は変動します。

トイレの増設費用と相場

トイレの増設費用は、約70万円が目安です。間取り変更などのスペース確保費に約40万円、配管や電気工事費に約10万円、内装工事費として約5万円が必要になるでしょう。

また、トイレ機器の購入費用はシンプルなタンク式で約10万円、高機能なタンクレスの場合は約20万円が相場です。ただし、既存の給排水管から遠い場所に設置する場合、配管工事の費用がさらに追加される点に注意しましょう。

浴室の増設費用と相場

浴室の増設費用は、約150万円からが相場です。ユニットバスの価格はスタンダードモデルで約70万円、増設する場合は1坪あたり約50万円と見込んでおきましょう。給排水管工事および電気工事費は合計で約10万円、給湯器新設費は約10万円となります。

さらに、脱衣所や洗面所、洗濯機スペースを併設する場合、洗面所で約50万円、洗濯機設置盤が約3万円かかります。

水回りの増設費用を抑える方法について

水回りの設備を増設する際は、給排水管の敷設や設備そのものの費用がかさむため、リフォーム全体の中でもとくに費用が高くなるポイントです。しかし、設置の工夫や計画の立て方によってコストを抑えることが可能です。

ここでは、水回りの増設費用を抑えるための方法をご紹介します。

設置場所を工夫する

水回りの増設で最も費用がかかるのが給排水管の延長工事です。この費用は、既存の配管から新しい設備までの距離によって大きく変わります。延長距離が長くなるほど配管の材料費や施工費が高くなるため、可能な限り既存の配管に近い場所に設置するのがポイントです。

たとえば、二世帯住宅のリフォームで1階と2階にキッチンを設置する場合、住まいの対角線上に増設するよりも、上下階で垂直に重なるように配置した方がコストを大幅に削減できます。具体的には、延長距離を短縮することで、数十万円単位の費用を抑えることが可能です。

設備を集中させる

浴室、トイレ、洗面所、洗濯機など、複数の水回り設備を同時に増設する場合は、これらを一箇所にまとめることで配管の総距離を短縮できます。設備が分散しているとそれぞれに給排水管を敷設する必要があり、結果的に費用が増加してしまいます。

一方で、設備を近接配置することで効率的な配管設計が可能となり、コスト削減につながります。

補強工事の確認

とくに浴室やキッチンを2階に設置する場合、重量がかかるため床や梁の補強工事が必要となる場合があります。これには追加費用がかかるため、事前に建物の構造をしっかり確認し、可能であれば1階部分に設置することで補強工事を回避することを検討しましょう。

設備の選定とタイミング

設備自体の費用を抑えるため、セール時期を活用する、標準仕様の製品を選ぶといった工夫も有効です。また、複数の工事を同時に依頼することで施工会社から割引を受けられる場合もあるため、タイミングを見極めることも重要です。

まとめ

水回りの増設費用について解説しましたが、今回ご紹介した増設費用はあくまで目安です。建物の構造や設置箇所の状況により費用が変動します。たとえば、2階部分や既存の配管から遠い場所では、工事の難易度が上がり、費用が増える可能性があります。また、壁や天井の修繕をともなう場合はさらに追加費用が必要です。このように工期の長さや費用面での心配は多く聞かれる問題ですが、これらの不安を解消するためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。水回りの増設は費用がかかりますが、計画段階でコスト削減のポイントを押さえることで、予算内に収めることが可能です。しっかりとした計画と信頼できる施工業者の選定が成功の鍵となるでしょう。

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