【ナゼ?】節水してるのに水道代が全然安くならない!その原因とは
水道は生活に必須なものです。光熱費の一つである水道代を節約したいけれど、どうすればいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。ここでは知っていると水道代の節約に役立つ、水道代が高い3つの理由、リフォームでの解決方法、故障時の対応について解説していきます。
水道代が高い原因は主に3つ!
ガス、電気、そして水道は、生活に必要なものですが、使用すればするほど費用が増大します。各家庭、さまざまな節約方法でこれら光熱費の節約に取り組んでいると思います。
しかし「思うように金額が下がらない」「節約しているつもりなのに先月より請求額が上がっている」などという方は多いのではないでしょうか。光熱費のなかでも、水道代は電気代やガス代よりも比較的金額は小さいものですが、節約するに越したことはありません。その対策のために、主な水道代が増大する原因を挙げていきます。
1つ目は、そもそも居住している自治体の水道料金が高いということが考えられます。例えば、20立法メートルあたりの水道の金額を見ていきましょう。
2020年において、全国最高額は、なんと北海道夕張市の6,978円。最低額は兵庫県赤穂市の979円で7倍近くの差があります。ちなみに全国平均は2,916円です。
この異常とも言える金額の差は、どうして発生するのでしょうか。水道料金は、市町村単位で決定されています。これに特別な制限はなく、自治体は水源からの近さなどの地域の特性や財政状況などから料金を設定しています。
「水源から近ければ、配水管を短くできる」「ダムやポンプ設備が充実しており、設備投資も十分」「標高の高いところに水源があり、ポンプで配水する箇所が少ない」などの条件があれば水道代金は安く、そうでなければ高くなることになるでしょう。
2つ目は、単純な水の使いすぎです。普段の生活で節水しているつもりでも「洗車は週1でしないと気が済まない」「お風呂は1人1回ずつ。湯船の水は家族で共有はしない」「出かける前にシャワーを必ず浴びる」などという方は水道代が大きくなると言えるでしょう。
家庭で水を多く使用するものは「洗車」「お風呂」「シャワー」「洗濯」などです。これらは、1回で数百リットルから数十リットルを使用します。これらを場合によっては、毎日行うわけですから、我々の生活では、莫大な水を使用していることがわかるでしょう。
節約のためには「洗車には高圧洗浄機を使う」「洗濯にはお風呂の残り湯を使う」「湯船は家族が集まった時間に集中して使用する」などを試みてみるのが有効でしょう。普段の生活に節約の改善点があるかどうか、今一度考えてみるのも良いかもしれません。
3つ目は、漏水していることが考えられます。普段の生活が変わらないのに、大きく水道代金が跳ね上がったら、この点を疑うべきでしょう。普段、水道メーターをよくみる方はあまり多くは無いと思いますが、漏水が疑われる場合には、水道メーターのパイロット部分に着目してみましょう。
パイロット部分は、水道を使用していれば動き、使用していなければ止まります。つまり、水道の元栓を閉めてパイロット部分が動いていれば、漏水が疑われます。
リフォームで解決できるかも!?
近年、住宅設備の性能向上には目を見張るものがあります。その一つがトイレです。10年前の一般的なトイレは、1回水を流すのに13リットルもの水を使用していました。
現在の最新式のトイレは、3.8リットルで3倍以上の差があるのです。なぜ、このようなことが可能なのかというと、昔のトイレは水を多く便器に溜めて、水量で流す仕組みでした。最近のトイレは、いわゆる「サイフォンの原理」と言われるものを応用しています。
これは、高い位置にある水が低い位置の水に触れると、低い位置の水に引き寄せられ移動するというものです。これを利用すれば、水が流れる水圧を利用して水を流せるので、結果的に節水につながるのです。
「リフォームはちょっと予算的に厳しい」という方には、シャワーヘッドの交換もおすすめです。近年のシャワーヘッドは、ただ水を出すだけでなく、水圧が高くなる構造になっているものが多くあります。
これならば、頭に付着しているシャンプーや体に付着している石鹸を水のみだけでなく、水圧も利用して効率よく落とすことができます。これにより結果的に節水できることになります。なかには、1ヶ月あたり1000円近くの節水が可能な商品もあり、試す価値はあると言えるでしょう。
故障なら早めに修理しよう!
水道料金が上がる要因として、上記以外にも水道管の破損、水道メーターの故障など機器の故障が考えられます。特に水道メーターの故障は、頻繁にメーターを確認しない限り気付きにくいものです。
素人がこれらに対応するのは、知識面、技術面共に非常に困難と言えるでしょう。修理が必要な事案が発生した場合には、自分で対応せず、すぐに自治体の水道局などに連絡するようにしましょう。
水道局の職員が現地調査をしたり、最寄りの自治体認定修理業者を向かわせたりする対応をしてくれます。もし、機器の故障、漏水などにより水道料金が跳ね上がってしまった場合は、その旨を水道局に相談しましょう。場合によっては、料金の減額や免除が受けられるかもしれません。
水道代が高い3つの理由、リフォームでの解決方法、故障時の対応について解説してきました。水道は必要なものでありますが、是非とも節約したいものです。上記を参考に、水道代が高い原因を分析し、自分にあった対策方法を考えてみてください。